マツダ・コ・パイロット・コンセプトはここまで出来ている

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マツダは、新世代運転支援技術「MAZDA CO-PILOT CONCEPT(マツダ・コ・パイロット・コンセプト)」の開発状況を三次テストコースで説明する場を設けています。

マツダ・コ・パイロット・コンセプトはここまで出来ている

「MAZDA CO-PILOT CONCEPT(マツダ・コ・パイロット・コンセプト)」とは

マツダは、2021年6月17日に実施した「マツダ 中期技術・商品方針説明会」でも、MAZDA CO-PILOT CONCEPTは説明(紹介)されました。その時の動画です。MAZDA CO-PILOT CONCEPTの説明から始まるようにしてあります。

マツダ・コ・パイロット・コンセプトはここまで出来ている

  • 安全技術のビルディングブロックにおいても、人間中心の自動運転コンセプト「MAZDA CO-PILOT CONCEPT(マツダ・コ・パイロット・コンセプト)」を新たなブロックとして積み上げ、商品展開していきます。
  • この「MAZDA CO-PILOT」は、ドライバーの状態を常時モニタリングし、突然の体調不良を検知した際に、自動運転走行に切り替えて安全な場所に移動、停車し、緊急通報を行うもので、第1段階の「MAZDA CO-PILOT1.0」は2022年のラージ商品群から導入を開始する予定です。

 

MAZDA CO-PILOT CONCEPTのコア技術

  1. ドライバー状態検知技術
  2. CO-PILOT HMI仮想運転技術(システムが裏で仮想運転をしている技術)
  3. ドライバー異常時退避技術

MAZDA CO-PILOT CONCEPTの説明動画

河口まなぶ氏が実際にMAZDA CO-PILOT CONCEPTを体験する動画やメーカー提供の動画を見るほうがゴニョゴニョ文字を読むよりも理解が早いと思いす。

MAZDA CO-PILOT CONCEPTのロードマップ

2022年に発売になる新たな電子アーキテクチャーを採用する「ラージ商品群」からMAZDA CO-PILOT1.0が導入されます。オプションか標準かなどはまだ決まっておらず、搭載価格は「適切な価値であると認識されるような価格帯での量産化を目指している」としています。

MAZDA CO-PILOT 1.0

ドライバーの異常と居眠り状態検知し、高速道では減速しつつ車線を維持、安全な路肩に退避して停止します。一般道では減速しつつ車線を維持しながら停止します。

 

MAZDA CO-PILOT 2.0

バージョン2.0では、1.0に加えて、ドライバーの異常の予兆を検知できるようになります。そして、高速道路では車線変更して、路肩または非常停止帯に退避して停止できるようになります。一般道では退避技術を進化させるとしています。

予兆を検知する技術については、マツダは、「医学的見地も加えて正確にドライバーの異常を推定する方法を開発。その先には脳科学の知見を活かしてドライバーの異常に至る予兆を早期に発見する技術の導入を予定している」と説明しています。

MAZDA CO-PILOT CONCEPT開発車両

試作車には、そのために市販車のセンサーに加えてカメラ12個、高精度地図、ロケーターECUが追加され、ECUもまだ試作段階のもので動いていた。単純に車線内を走行するだけなら現状搭載されたセンサーでもできなくはないが、車線変更を行なう場合などには、周辺状況のより確実な検知が必要になるため、ここまでのものが必要なのだという。

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雑感

今回の説明に使われた開発車両は、CO-PILOT2.0相当を実現している車でしたが、やはり、高度な自動運転技術を備えていることが分かりました。ドライバーが運転できない状態で車を安全な場所まで移動して停車するのですから当然なのですが…。

また、同乗者がSOSボタンを押すことでも作動してくれるのはありがたいです。異常時に対処法があるだけでも心強いですよね。

「適切な価格帯」を検討しているとのことでしたが、この機能は「保険」なんですよね。ユーザーは、もしかしたら一度も使わずに終わるかもしれない機能にどのくらいの価値を見出し値付けをするのか…。

「過疎化による交通サービスの空白化など、移動手段の不足も社会課題であり、マツダ・コ・パイロット・コンセプトにより、安心していつまでも運転できる楽しさを支えることに貢献したい」と関係者が話しているように、ある程度の安全が担保されるのなら運転し続けたいと私も思います。ただ、MRCCなどを使ってクルマ任せにしている部分もあるので、もしかしたら、完全自動運転車でも「好きな所に移動する歓び」は味わえるのかなとも思います。

こうした自動運転技術が多くの車に搭載されるようになると、車選びがさらに複雑になりますね。また、こうした機能こそOTAで細かく機能向上させていって欲しいです。