ボルボは、すべての新型電気自動車にレザー(本革)を使用しない方針を明らかにしています。マツダは、MX-30で人工皮革を採用していますが、MX-30以外ではどうするのでしょうね?
ボルボはレザーフリーに動く、マツダはどうする?
今後数年間で、ボルボは完全に新しい電気自動車のファミリーを立ち上げる予定です。2030年までには、電気自動車のみを提供し、そのすべてにおいてレザーフリーを実現することを目指しています。
ボルボ・カーズ、動物福祉の一環として、すべての電気自動車でレザーフリーを推進 | AUTO BILD JAPAN Web(アウトビルトジャパンウェブ) 世界最大級のクルマ情報サイト
代替素材は「Nordico(ノルディコ)」
ボルボは、今後10年余りでレザーフリー(脱本革)を目指す方針です。また、新車に使用される素材の25%をリサイクルおよびバイオベースの材料で構成することを目標としています。
レザーの代わりはどうするのか? バイオベースやリサイクルソースから作られた高品質な持続可能な素材などの代替品を提供するとしており、例えば、ペットボトルなどのリサイクル素材、持続可能な森林から採取された生物由来の素材、リサイクルされたコルクなどを使用した新しい素材「Nordico(ノルディコ)」を提供するそうです。
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マツダの環境負荷低減に貢献する、3つの素材
マツダは、MX-30では環境に優しい3つの素材を採用しています。
- 呼吸感素材(専用繊維素材)
- リサイクルファブリック
- プレミアムヴィンテージレザレット(人工皮革)
この人工皮革について、環境負荷低減とは言っていますが、背景を詳しく説明していなので、廉価版の革と思われていないかが、少し気になるところです。また、人工皮革に限らず、現状と環境負荷低減の効果に関してもう少し深堀りしてもらえると、これら3つの素材への関心が高まるのではとも思います。
3つの素材の横展開は?
さらに気になっているのが、こうした環境負荷を低減する素材をMX-30以外でも採用するかどうかです。MX-30発表時点からこれまで、そうしたアナウンスは無かったように思います。
そろそろ、北米専用クロスオーバーSUV(CX-X)が登場し、翌年にはラージ商品群が姿を見せます。こうした新型車が、Mazda3やCX-30までと同じような素材の使い方だったら、とても残念に思います。やはり、持続可能性な素材を多く使ったインテリアや部品であって欲しいです。
個人的には、本革だと夏は暑くて蒸れるし、冬は冷たくてと温度に敏感なので、見た目は革でも温度によらず快適性を保つ素材をぜひ開発して欲しいですわ。
ただ、現状ではどうしても出てきてしまう皮を革として利用することは、大事なことだとも思います。
マツダの環境問題への対応
これまで、マツダでも色々な環境対策を行っています。すべてを網羅していないですが、いくつか記事を並べました。




コメント
かつてはペルソナやユーノスコスモ等にレザーシート仕様がありました。が経年劣化もすごく、シート座面は特にシワがよって、ひび割れるという、その当時はレザー仕様の醜さが目立ち、シートサポートも悪いし、あまり良い印象はありませんでした。現在は、マツダ車にレザー仕様が多くなり、選択肢が増えたのは良いと思う反面、品質的に以前よりも良くなっているのかが気になるところではあります!