マツダは、ねじり剛性の適性化と取付強度の確保を両立させることができるトーションビームの構造で特許を取得しています。
特許6893637 車両のトーションビーム構造
本発明は、トーションビームに、適性なねじり剛性を与えながら、トレーリングアームが結合される強度部材として必要な強度を確保することを課題とする。
車体左右のトレーリングアームを連結する閉断面構造のトーションビームであって、車体左右方向の中央部に位置するビーム中央部は、上壁及び下壁が共に上方へ凸になった断面略逆V形状に、又は上壁及び下壁が共に下方へ凸になった断面略V形状に形成されていて、上記ビーム中央部の両側に、トーションビームの周方向の全長である周長が上記ビーム中央部よりも大きく且つビーム端に近くなるほど大きくなった周長増大部を備え、上記周長増大部は、トーションビームの車体前後方向の幅であるビーム前後幅がビーム端に向かって漸増しており、且つビーム端に近くなるほど上記ビーム前後幅の漸増率が大きくなっていることを特徴とする車両のトーションビーム構造。
本発明によれば、ビーム中央部の両側に周長がビーム端に近づくほど大きくなった周長増大部を設け、ビーム中央部を断面略逆V形状又は断面略V形状に形成し、周長増大部のビーム前後幅をビーム端に向かって漸増させるとともに、ビーム端に近くなるほどビーム前後幅の漸増率が大きくなるようにしたから、応力集中を招くことなく、所期のサスペンション特性のためのねじり剛性の適性化と、トレーリングアームの取付強度の確保を両立させることが容易になる。
マツダは、今後もCセグにもトーションビームを使い続けるのでしょうか。何度か書いているように乗り心地の面で納得出来ない部分があります。今回、スケーラブルと名乗ったのであれば、横置きエンジンでもリアにマルチリンクを採用することも可能になるのではないでしょうか? このアーキテクチャを第7世代だけで終わらせるのか、第8世代でも使うのかは分かりませんが、ラージをスモールにフィードバックすることで次世代ではマルチリンクを復活してほしいな。
コメント
Gベクタリングとのからみもあるのでしょうか?過去にはファミリアクラスにも良い足回りを採用していたことを思うと、やはり単なるコストダウンの為だけなのか!我がデミオも悪くはないが、少しきつめのカーブではロールを感じるくらいでしょうか。概ね満足してはいますが、もうちょっとスポーティに振ってくれる方が、マツダらしいのかなと思う次第です。