マツダの「理想のドライビングポジション」は事故による負傷リスクを減らす

マツダの理想のドラポジは事故による負傷リスクを減らす

Autoblogの記事に、「ドライビングポジションの違いにより、交通事故でのリスクは女性の方が高い」というような内容を見つけました。ドライビングポジションと言ったらマツダでしょう、ということで検証してみました。

マツダの理想のドラポジは事故による負傷リスクを減らす

Autoblogの記事の内容

IIHSによる「女性が男性よりも自動車事故で怪我をするリスクが高い要因の調査」に対して、Autoblogが、補足的に追加した部分が気になりました。その部分が…

女性は伝統的にハンドルとダッシュの近くに座ることを余儀なくされ、脚と胸の怪我の可能性を高めてきました。

これらの怪我は、衝突だけでなく、ドライバーが近づきすぎた場合のエアバッグの展開によっても発生する可能性があります。エアバッグの怪我を防ぎ、デバイスが意図したとおりに機能するようにするには、胸部とステアリングホイールのエアバッグカバーの間に少なくとも10インチの距離が必要です。

Women at more risk of injury, death in car crashes; IIHS looks at why | Autoblog

マツダの推奨するドライビングポジションによれば、ハンドルと体の距離は、ドライバーが腕を伸ばしたときの肩から手首までになります。

カナダマツダが、マツダ推奨の正しいドライビングポジションの取り方を説明している動画を公開しています。無音声&無文字ですが分かる...かな。

ちょっとマツダに確かめてみました

いくらドライビングポジションを大切にしているとは言え、何らかの制限があるのではないかとマツダに問い合わせてみました。質問は2つです。

  1. 身長150cm女性でも、マツダ車であればどれでも「マツダの理想のドライビングポジション」を取ることは可能か
  2. 「理想のドライビングポジション」に身長の制限はあるか

まぁ、ズバリ答えてくれることはないので、せめて、最初の質問には、「どの車でもOKです」という答えたを期待していたのですが…。こういう回答をいただきました。

マツダ車においては、小柄な方から大柄な体格の方まで、以下3つのステップで理想のドライビングポジションの実現が可能となります。

1.速度や状況によって目線の位置は変わるため、遠くと近く、両方の目線を満たすエリア“アイラインゾーン”を一定にして、操作しやすい最適なポジションを実現しました。

2.自然に足を伸ばしたところにアクセルとブレーキがあるように、理想のドライビングポジションに合わせて操作ユニットを配置しました。また体格やアイラインゾーンの違いに関わらず、多くの人が最適なドライビングポジションを確保できるように、シートやステアリングの前後・上下の調整範囲も設定し、人間に合わせてクルマを設計いたしました。

3.マツダでは、下に支点があるオルガン式アクセルペダルを採用し、足首とペダルの動きが一致したスムーズな操作を実現し、人間の特性に操作ユニットの特性を合わせました。オルガン式アクセルペダルは長距離を走っても足が疲れにくいという効果がございます。

ご参考までにマツダオフィシャルサイトより理想のドライビングポジション(運転姿勢)の詳細について、ご確認いただけますのでよろしければ以下URLよりご覧くださいませ。
マツダ|理想のドライビング ポジション(運転姿勢) vol.2|コクピット

なお、「理想のドライビングポジション」につきましては、具体的に身長の制限を設けておりません。身長だけでなく、手足の長さや座高の高さなどドライバーにより異なりますので、極力体格を問わず、シートのポジションを調節できるようにしております。

私が質問に「身長」を持ち出したのは、体格の基準が身長で話されることが多いからです。ちなみに、Wikipediaによると、日本人の平均身長は、男性が約172cm、女性が約159cm(平成30年国民健康・栄養調査)でした。

正しいドラポジは事故のリスクを減らす

ちょっと古い記事ですが、そこから引用します。今回は、事故に注目しているので、運転操作への悪影響は割愛です。

逆にいえば、ステアリングトップを握るために、ステアリングまでの距離が近くなり、それが「激近ハンドルポジション」の原因のひとつになっているとも考えられる。そしてステアリングと身体が近接しているということは、クラッシュ時に胸部を強打する可能性もかなり増える。エアバッグが作動したとしても、エアバッグの爆発力で、肋骨や内臓を傷める可能性は避けられない。

女性に多い「激近ハンドル」ポジションに潜む危険とは | 自動車情報・ニュース WEB CARTOP

Autoblogの記事は、体型的に近づかなくていけない場合で、この記事とは主旨は違うのですが、少なくとも正しいドライビングポジションを取ることで、ハンドルと体の距離を確保できます。

日本人の平均身長から腕の長さを計算すると、男性は172x0.31=53.3cm、女性は159x0.31=49.3cmとなります(0.31は肩から手首までの長さと身長の標準的な比率です)。ここから体の厚みや肘を曲げた姿勢の分を差し引いてもAutoblogの指摘する10インチ(25.4cm)は、余裕で確保できると思います(ざっくり逆算すると、身長が140cm前後でやばくなってくる感じかな? 設計的な制限は必ずあるはず)。

今さら感たっぷりですが、マツダが理想とするドライビングポジションは、事故でのリスク低減にも繋がっているんですねぇ(わざとらしい)。


MAZDA3|コクピット – 理想のドライビングポジションと情報レイアウト|マツダ


Mazda3は、ボンネットがメータフードよりも低い位置にあるので、ボンネットを見えるようにすると結構高めになってしまうのが難点。


参考:
女子大生 の生体測定値 の年次変化(H) 一長さ・幅について一(PDF)
https://twitter.com/Hedge_hop/status/800776574257639424