2020年マツダ技報(MAZDA TECHNICAL REVIEW)が発行れていました。Vol.37となる今号は新型CX-30が内容の中心になっています。
2020年マツダ技報(MAZDA TECHNICAL REVIEW)
特集として2019年ニューモデルの新型CX-30を、論文・解説として悪路耐久試験への自動運転装置の適用などを掲載しています。
- 目次
- 巻頭言
- モノ造りを支えるデジタル技術の進化
- 特集:MAZDA CX-30
- MAZDA CX-30の紹介
- MAZDA CX-30のデザイン
- 新世代Cセグメント向け「SKYACTIV-G 2.5T」の紹介
- タイヤ周りの風流れ制御技術を適用したMAZDA CX-30の空力開発
- MAZDA CX-30のビークルダイナミクス性能開発
- 新世代i-ACTIV AWDの紹介
- 論文・解説
- 悪路耐久試験への自動運転装置の適用
- 音からの情報で意のままの運転に貢献するエンジンサウンド開発
- 人体研究に基づく傷害低減技術の開発
- SKYACTIV-Xを実現するシリンダーヘッド寸法の高精度化
- 車体フレキシブル生産の進化
- 魂動デザインを実現する高精度高効率金型製作プロセスへの革新
- 材料モデルベースリサーチによる多孔質吸音材微視構造設計技術の開発と吸音部品設計への適用
- アルミニウム/樹脂異種材料点接合の強度特性に及ぼす表面処理の影響
- モデルベース開発によるエンジン吸気温低減の取組み
- 分子論に基づくエンジン摺動面の境界潤滑解析技術
- 火炎核を利用した圧縮自着火制御方法の検討
- 社外への発表論文一覧
- 社外への発表論文一覧表
- 編集委員会
新世代Cセグメント向け「SKYACTIV-G 2.5T」の紹介
技報のななめ読みを始めたばかりなので、「華」がありそうなターボエンジンの章に着目してみます。タイトルにあるように新しいターボエンジンは「Cセグメント向け」なんですね。「X」の代替として当初から「T」を投入する計画だったみたいです…。
冒頭の要約には次のように書いてあります。
マツダは「走る歓び」を通じて、地球・社会・人それぞれの課題解決を目指すことを「サステイナブル “Zoom-Zoom”宣言2030」の中で示した。SKYACTIV-G 2.5Tは、CX-9やCX-8、CX-5、MAZDA6といった比較的大型の車種に搭載され、高いトルク性能や加速レスポンス性能を特徴に、走る歓びを提供して市場で好評を得てきた。今回、新たに北米向けCX-30やMAZDA3などCセグメント車に本エンジンを搭載して、意のままの力強い走りを提供する。水冷インタークーラーを高い冷却効率で活用することで、エンジンの大幅なコンパクト化を実現した。本稿では「走る歓び」をより多くのお客様に提供する新世代Cセグメント向けガソリンターボエンジンSKYACTIV-G 2.5Tの技術紹介を行う。
また、エンジン開発コンセプトには、
新世代 C セグメント車に高性能の過給エンジンを搭載して、意のままの走りを提供し、「お客様の心にゆとりを与え、生活の質を高める」ことを目指した。これにはエンジン性能として、①レスポンスとコントロール性の両立、②力強いトルクの実現が重要となる。 前者は、現行エンジンに対してコンプレッサ後の吸気系容積を低減しつつ、制御ロジックの最適化を行い、ターボラグを克服して実現を図る。後者は、新世代Cセグメントプラットフォームがもつ優れた衝突安全性能との両立を踏まえ、現行エンジンがもつハイパフォーマンスの維持をねらいとした。エンジンの大幅なコンパクト化が課題となるが、省スペース性に優れたマニホールド内蔵型の水冷インタークーラーを高い冷却効率で利用することで高性能とコンパクト化の両立を実現した。
洗練された「走りのリズムと余裕」
余裕が生み出す「心のゆとり」
意のままの踏み込みに応える「躍動感」
―本エンジンにより提供する特性―
そして、こうまとめられています。技術的な話は、本文を熟読してもらうとして、新SKYACTIV-G 2.5Tの輪郭がつかめると思います。
CX-30やMAZDA3など新世代Cセグメント車に搭載可能とし、新たに改良を加えた2.5Lガソリンターボエンジン「SKYACTIV-G 2.5T」の技術紹介を行った。このエンジンにより、実用領域での熱効率を改善し、高い動力性能により意のままの力強い走りを幅広いお客様に提供できるようになった。引き続き、人馬一体を支えるパワートレインを提供し続けることで、「走る歓び」を通じて、地球・社会・人の課題解決を目指し、お客様との絆を深めていきたい。

SKYACTIV-Xにはナチュラル・サウンド・スムーザーを採用
2019年マツダ技報(MAZDA TECHNICAL REVIEW)が発行れました。Vol.36となる今号は新型Mazda3とSKYACTIV-Xが内容の中心になっています。







