マツダは、新世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」のSPCCI(火花点火制御圧縮着火)の開発において日本燃焼学会より、2020年度日本燃焼学会「技術賞」を受賞したと発表しています。
SKYACTIV-Xが日本燃焼学会「技術賞」を受賞
マツダ株式会社(以下、マツダ)は、日本の燃焼研究で最も権威のある日本燃焼学会より、新世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」の火花点火制御圧縮着火燃焼の開発において、2020(令和2)年度日本燃焼学会「技術賞」を受賞しました。同賞は、燃焼応用技術の研究・開発に顕著な功績を残した個人またはグループに対して贈呈されます。
この賞は、燃焼応用技術の研究・開発に顕著な功績を残した個人またはグループに対して贈呈されます。
受賞概要
受賞対象:「火花点火制御圧縮着火を採用した新型エンジンSKYACTIV-Xの開発」
SKYACTIV-Xは、CO2排出量低減に貢献
マツダは、リリースに次のように記しています。
今回の受賞では、乗用車用量産ガソリンエンジンとして世界で初めて1高圧縮比化と希薄/希釈燃焼による火花点火制御圧縮着火燃焼(SPCCI)方式のエンジンを開発し、エンジンの熱効率改善を通じてCO2排出低減に貢献していることが高く評価されました。
SKYACTIV-Xの「CO2排出低減」には、あまり目を向けられないのは、とても残念です。
例えば、Mazda3と同じCセグメントとして、トヨタカローラスポーツとCO2排出量を比較してみます。
Mazda3環境仕様
最小と最大は、SKY-G 1.5(MT/FF):130g/km〜SKY-G 2.0(AT/AWD):153g/km となっています。SKY-Xは、133g/km〜143g/kmです。同排気量よりも高出力なのに低排出量です。トランスミッションと駆動方式の組み合わせによっては、SKY-G 1.5よりも低いです。
カローラスポーツ環境仕様
一番左のハイブリッドのCO2排出量が低いのは、当たり前として、1,200ccのダウンサイジングターボの142g/km〜153g/kmよりもSKY-Xの方が低めです。