[特許]車両運転支援システムとコンセプト版マツダコンセプト

マツダは、以前から車両運転支援システムに関する数多くの特許を取得しています。これにより、「コンセプト版マツダコネクト」の実現に近付いているように思えます。

特許6683163 車両運転支援システム

車両運転支援システムであって、複数の運転者の運転データに基づいて前記複数の運転者に適用するための一般ドライバモデルを学習し更新する人工知能を有する一般ドライバモデル学習装置を備え、前記運転データは、前記運転者の音声データを含む運転者状態データと、前記運転者の車両の複数項目の車両状態を表す車両状態データと、を少なくとも含み、前記車両状態は、少なくとも前記運転者の車両の運動状態又は車載装置の作動状態を含み、前記一般ドライバモデルは、車両状態と運転者の感情状態との間の関連性モデルを含み、前記人工知能は、前記運転者の運転者状態データに基づいて前記運転者の感情状態の遷移を分析し、この感情状態の遷移の分析から得られた感情状態の変化と前記車両状態の変化との間の関連性を分析し、前記感情状態の変化と前記車両状態の変化の分析に基づいて、どのような車両状態が制御因子として前記感情状態に影響を与えたのかについて、前記制御因子と感情状態との間の関連性について学習し、前記感情状態に変化を及ぼす新たな制御因子である複数項目の車両状態の組み合わせが検出された場合、前記新たな制御因子である複数項目の車両状態の組み合わせに基づく新たな関連性モデルを生成する、車両運転支援システム。

本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、運転者の運転特性に最適な車両制御処理を提供可能な車両運転支援システムを提供することを目的とする。

[特許]車両運転支援システムとコンセプト版マツダコンセプト

特許6683163 | 車両運転支援システム

マツダが得意とする(?)、とにかく数多くのパラメータから今の状態を分析・把握し、適切なフィードバックを行う、という類の特許です。キーワードは「感情」です。ドライバーが心地よいと感じていることとカメラやセンサーで検知した車の状態を照らし合わせて、機械学習を蓄積するという…。

パラメータは、

  • 車両状態データは、車速、前後加速度、横加速度、ヨーレート、アクセル開度、エンジン回転数、ATギアポジション、ブレーキスイッチ位置、ブレーキ油圧、前方車間距離、先行車との相対速度、ステアリング角、ステアリングトルク、ウインカースイッチ位置、ワイパースイッチ位置、ライトスイッチ位置
  • 運転者状態データは、音声データ、運転者の撮像データ、又は運転者の心拍データ、脳波データ
  • 車両状態(運動状態:車速、横加速度、前後加速度等、車載機器作動状態:空調温度、シート位置、音楽等)
  • 周辺環境データは、車両Aの周辺の他車両、歩行者、障害物や、道路形状や、交通状況等の車外物体の状況を示すデータであり、車外画像データ、車外物体データ、ナビゲーションデータ、車車間データ、車インフラ間データ等

などなどが挙がっています。

フィードバックとしては、「車両制御処理は、運転制御処理に加えて、運転支援処理を含む。運転支援処理には、自動運転支援処理,支援情報提示処理,車載機器制御処理を含む。」とあります。

まぁ、自動運転にもフィードバックがあるのは良いとして、気になるのは、『運転環境を改善するため、車載機器9b(空調装置、窓、ライト、ドア等)が自動的に作動される。例えば、空調装置の温度設定やオンオフが自動的に行われ、窓の開閉が自動的に行われる。』『理想モデルによる予測心拍数が実際の心拍数よりも所定値以上大きいとき(興奮状態と推定)、エンタメ制御ブロック52aは、休憩を促すメッセージや気分を落ち着かせる音楽を流すことを促すメッセージを表示させる処理を実行する。』と、ドライバーの状態に積極的に関わろうとする姿勢が見られる点です。

特許の中でやろうとしていることが多くて、読破するのは大変です、

車がドライバーを理解するという「人馬一体」

6年前の自分が同じようなことをコンセプト版マツダコネクトから感じ取っています

動画「MAZDA CONNECT 2020」では、ドライバーから車に対して指示をせず、車がドライバーの状態を読み取り、先回りするかのように窓を開けるというシーンがあります。まさに、これまでマツダが取得してきた特許に書かれている事です。

マツダが、今持っている制御系システムやHMIは、「マツダコネクト」「i-ACTIVSENSE」「コ・パイロット・コンセプト」があります。この特許はこれらを横断的にカバーしているようです。

これらに繋がる話は、数年前からあります。

マツダが、広島大学と共同研究している「感性の可視化」に関してNHKでニュースに取り上げられていました。
マツダと広島大学の「感性の可視化」の研究成果が次世代のマツダ車に反映されるかもしれず、これにより「自分好み」のクルマを手にすることができるようになるとのことです。

動画が公開された時は、絵空事のように見ていたその内容が、実は、地道に研究されており実現に近付いているように感じられるのは、とても嬉しいことです。第8世代あたりで、これらの特許が実際に車両に搭載されていたら…。


関連記事:

マツダは、車両運転支援システムの特許を数多く取得しています。

フォローしませんか?