IIHS(米国道路安全保険協会)は、ニーエアバッグの効果を検証し、負傷リスクの低減にはあまり効果が無いと結論を得たそうです。
ニーエアバッグの効果は小さい
ニーエアバッグはBP系Mazda3にも装備
マツダが、ニーエアバッグの特許を取得した頃にスバルがニーエアバッグを採用していて、この先は、ニーエアバッグも標準化が進むのか?!と思っていました。
そして、BP系Mazda3がニーエアバッグを採用したところまでは良かったのですが、今回のニュースは少し残念です。
SRSエアバッグシステムを全車に標準装備。前方からだけでなく、側面からの衝突時にも前後席の乗員への衝撃を軽減します。さらに運転席には、膝まわりの傷害や体の前方移動を抑えるSRSニーエアバッグを採用しました。
IIHSによるニーエアバッグの研究
That isn’t always the case, a recent IIHS study shows. One increasingly common type of airbag — the knee airbag — has a negligible effect on injury risk and, in fact, may even increase it in some cases, researchers found.(最近のIIHSの調査によると、常にそうであるとは限りません。ますます一般的になっているエアバッグの種類の1つである膝エアバッグは、負傷のリスクにほとんど影響を与えず、実際には、場合によってはそれを増加させることさえある、と研究者は発見しました。)
ニーエアバッグは通常、下部ダッシュボードから展開し、衝撃力を分散して脚の怪我を減らすことを目的としています。また、下半身の動きを制御することで、乗員の胸部と腹部にかかる力を軽減するのにも役立ちます。
IIHSは、ニーエアバッグを装備している車と装備していない車の実際の負傷リスクを比較したました。その結果、負傷リスクは7.9%から7.4%へと0.5ポイントしか減少せず、また、中程度のオーバーラップ前突テストでは、ニーエアバッグは効果が無かったとのこと。スモールオーバーラップの前突テストでは、ニーエアバッグは足の怪我のリスクをわずかに増加させましたが、頭部の怪我のリスクはわずかに減少しています。
ただ、ニーエアバッグは、シートベルト未装着者を助ける可能性はあるそうです。