日経新聞が、マツダがいかにデザインを量産車で再現するか、その技術について紹介しています。
記事では、マツダが、生産現場でデザインを再現する道具や技術を紹介しています。まず、魂動◯◯と命名された道具と加工方法です。
魂動砥石
気孔以外の砥石の3要素、つまり加工物を削る砥粒、砥粒を保持する結合剤も加味して最適化している。砥粒を細かくして切り込み深さを改善し、結合剤を軟らかくして砥粒を脱落しやすくしている。これにより、粗工程後の面粗さが悪化するのを防ぎ、形状痩せを防げた。
魂動磨き
キャラクターラインと直交する方向に砥石を動かすなど、金型のうねりや丸みを崩さないよう意識して磨くようにした。「複雑な面を生かすことで、キャラクターラインだけに頼るデザインから脱却できた」
魂動削り
切削負荷を安定化するようにカッターパスを生成することで、加工後の面粗さを従来の約3分の1にできる
この他、生産技術とデザイナーが意図を共有する金属製のオブジェ「御神体」の話や、2019年度以降に発売される車のデザインの原型などが記事になっています。
「IoT」や「工作機械の(無人での)自動運転」にも触れていて、面白く読めました。