日経ビジネスオンラインの例の連載でマツダの藤原大明神が、第7世代をほぼ理想の姿で走るクルマと話しています。
一番のウリは「違和感のない違和感」
藤:藤原氏、F:フェルディナント・ヤマグチ氏
藤:(全部スルーして)ともかく、次に出るクルマは、SKYACTIV-Xというエンジンとともに、一番のウリは「違和感のない違和感」になります。従って、何が特徴なのかと聞かれると、説明するのが非常に難しい。ちょっと答えに窮してしまうところもあるのですが(苦笑)。
F:すると、鈍い人は乗っても分からないかもしれない。
藤:分からんでしょうね、たぶん。あ、でもフェルさんみたいにロードバイクに乗っている人は分かると思います。ロードって、あまりこう気にせずに乗れるよね、注意しなくても乗れるよねというものと、少しこう違和感があって、注意深く乗らないといけないかな……という差があるじゃないですか。乗りやすいのと乗りにくいのの差が。あれと一緒です。
F:ありますあります。それはもうモデルによってガラッと違います。
藤:そういった、ロードバイクの感覚と似ているかもしれません。今度のアーキテクチャーは、意図しないというか、注意しなくてもいいというか、運転することに関して、努力しなくてもいいというものなんですよ。運転していて、ほとんど違和感を覚えないんです。だから努力しなくてもいいんです。注意を払わなくてもいい。
それがついに実現するんです。ほぼ理想の姿で
藤:コーナーで曲がるとき、スッとこう気持ちよく走ってくれるんです。スポーツの方向に振って、ブッシュを外してピロボールにして足回りをガチガチにすれば、スピードも上がってクルマの挙動は良くなるんですが、それとは明確に違う。人間の思う通りに動くんですよ。それがついに実現するんです。ほぼ理想の姿で。
F:ドライビングの理想形。そこまでおっしゃいますか。
藤:私がドイツで初めてテストコースの外で乗ったとき、3分で、このへんにうゎーっと鳥肌が立ちましたから。
この記事の前半は、下取り価格が高くなりマツダ地獄から抜け出している、という話だったのですが、自分の体験を基に「いやいや、そんなに下取り価格は高くなかったぞ!」とツッコミながら読んでいました。
そして、この「理想の姿」と言う表現を目にして、そこまで言うんだ?! と正直思いました。ただ、注意深く乗らないとよく分からないなんて、なんともずるいです。