[雑感]マツダは米国新工場の7.5万台を売り切れるのかな?

マツダとトヨタが共同でアメリカに建設する工場がアラバマ州に決まりました。それはそれとして、この工場で作る米国専売になるSUVを計画通りに売れるのでしょうか?

合弁新工場は、アラバマ州ハンツビル市に建設

新工場でマツダが生産するのは、年間15万台のアメリカ専用に開発するクロスオーバーSUVです。ただし、半分はトヨタがOEMとして販売します。マツダ分は7.5万台になります。

マツダとトヨタは、2017年8月に発表した米国における合弁新工場を、アラバマ州ハンツビル(Huntsville)市に建設することを決定いたしました。

新工場の生産能力は年間30万台を予定し、マツダ・トヨタ向けの各生産ラインで、マツダが北米市場に新導入するクロスオーバーモデルとトヨタの「カローラ」を15万台ずつ生産します。

【MAZDA】マツダとトヨタ、米国アラバマ州に合弁新工場を建設|ニュースリリース

中国新聞が、マツダが2021年頃に米国市場に投入を予定しているSUVはCX-4クラスになると伝えています。
中日新聞によると、マツダは、アメリカに建設を予定しているトヨタとの合弁工場で生産する新SUVをトヨタブランドでも販売するそうです。

新工場に対するマツダの懸念

年間7.5万台と言うと、2017年の北米マツダの販売で言うとMazda3と同じくらいの台数になります。CX-9と比較するとその3倍です。

北米マツダが、2017年12月と年間のセールスレポートを発表しています。年間で乗用車が約20%減、SUV約16%増とSUVシフトが明確になっています。
さらに、次の日経の記事を見ると、う〜んとうなりたくなります。
マツダ、背伸びの増産投資 米工場発表 トヨタ依存深く  :日本経済新聞
書かれていることを箇条書きにすると、

  1. メキシコ工場の稼働率が8割を下回るなか過剰感は否めない
  2. 誘いのあった20近い州のなかから選んだアラバマは、マツダにとって最善とはいいがたい立地
  3. マツダ系の主要部品メーカーは、14年に稼働したメキシコ中部グアナフアト州の工場周辺に進出しており、新工場とは2千キロメートル以上の距離がある
  4. マツダ幹部は「(立地選びは)トヨタ主導ではない」と強調するが、環境の差はあきらか
  5. マツダの米国販売は17年に約28万台と前年を3%程度下回ったもよう。市場も調整局面に入りつつあり、販売の環境はむしろ厳しくなっていく。
  6. マツダは19年から新型エンジンを投入する計画で、18年度には設備投資額が過去最高の1500億円超になる見通しだ。ここには米工場への投資は入っておらず、さらに膨らむ投資負担に耐えられるのか。

ネガティブ要素をこれでもかと並べています。きっと(想像つかないけど)ポジティブ要素もあるのでしょう…。

マツダは、年間5万台ずつ増やす計画を立てています。新工場のマツダ分の生産台数7.5万台は、その計画値をまるまる満たす数字です。これでもう、お腹いっぱいですが、アラバマ州の工場から輸出するわけではないので、マツダ分の販売が思わしくない場合は、トヨタ分の生産を増やして稼働率を維持するとなると、マツダにとっては面白みが少ない話になりそう。

あと3年間でマツダのブランド構築が成功して、メキシコ工場の稼働率も上がり、華々しくアラバマ工場の稼動を迎え、新型クロスオーバーSUVが「待ってました!」とばかりに売れまくって欲しいですが…。 その前にRX-9を売ったほうがいいような気もします(苦笑)。

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