マツダ、「レベル5の自動運転はやりません」

少し古い記事です。北米マツダのボス毛籠氏が、マツダが導入する自動運転技術のレベルについて話しています。完全自動運転はやらないそうです。

Speaking to media at the 2017 Los Angeles motor show, president and CEO of Mazda North America Operations, Masahiro Moro said that there’s not a chance of Mazda ditching a steering wheel for Level 5 autonomy.

「レベル5の自動運転によりステアリングホイールを取り除く機会なんてない。」と毛籠氏が、話しています。

自動運転 レベル5

Wikipediaでは、次のように説明しています。

レベル5(完全自動運転)

無人運転。考え得る全ての状況下及び、極限環境での運転をシステムに任せる状態。ドライバーの乗車も、ドライバーの操作のオーバーライドも必要ない。安全に関わる運転操作と周辺監視をすべてシステムに委ねる。

フォルクスワーゲンのホームページを見ると、「あらゆる状況においても操作が自動化。ハンドルもアクセルも不要。」という見出しで説明されていました。

こうなると、単なる移動手段。バスや電車と同じように、客として乗って移動する。個人が車を所有する必要も無くなりそうです。

話を戻します。毛籠は、続けて次のようにも話しています。

“Autonomous driving technology should just help so that a driver can continue to enjoy the car. If anything happens accidentally, the technology can then override to take safe control and bring the driver back to the road(自律運転技術は、運転手が車を楽しむのを続けるために役立つはずです。誤って何かが起きた場合、技術は安全制御を取ってドライバーを道路に戻すためにオーバーライドすることができます).”

これまでの説明のように、コ・パイロットコンセプト以上にシステムが、ドライバーから運転の主導権を奪うことは考えていないことが分かります。

コ・パイロットコンセプト

以前の記事から該当部分をコピペすると、

そうしたマツダの考え方を端的に表しているのが、「Co-Pilot(副操縦士)」という同社の自動運転技術のコンセプトだ。自動運転技術が、あたかも飛行機の副操縦士のように運転者に寄り添い、いざというときに運転をバックアップする。

システムは「副操縦士」、マツダの自動運転は人間中心  :日本経済新聞

これって、レベル4『特定の状況下のみ(例えば高速道路上のみなど、極限環境を除く天候などの条件)、加速・操舵・制動といった操作を全てシステムが行い、その条件が続く限りドライバーが全く関与しない状態。』に該当するのかな?

また、少し話はそれますが、レベル4の自動運転に関してボルボのこんな記事が最近出ていました。

100台の自動運転車をスウェーデンで展開するというこの計画を4年先送りするとし、技術がまだ万全でないことを認めた。ボルボによれば今後4年間で、ドライバーのいないクルマに搭載された自動運転テクノロジーと人々がどう関わり合っていくか、さらに理解を深める必要があるという。

ボルボの自動運転実証実験「Drive Meプロジェクト」、予想以上に問題解決に時間が掛かっているため4年先送りに – Autoblog 日本版

マツダは、2020年にコ・パイロットコンセプトを発表し、2025年には自車への標準化を始めるというスケジュールでした。ボルボを横目にマツダの開発がどう進むか、注目ですね。

レベル5をやらないとは言え、それなりにハードルの高い自動運転技術の実用化を目指しているマツダ。毛籠氏は、「Mazda is not a producer of commodity products, we want to produce something meaningful for the drive to appreciate every single day and everyday life(マツダはコモディティ製品の生産者ではなく、日々の生活に感動を与える意味のある商品を作りたいと考えています).」とも話しています。


Mazda says no to Level 5 autonomy