[特許]マツダは次期型車の懸念を特許技術で解消する??

また特許ネタです。次期型のプロトタイプ車の試乗レポートの中で気になる記述がありました。しかし、マツダは解決策を用意しているようです。

まずは、試乗レポートで引っかかった部分です。

同時に失ったものも発見した。それは路面からのインフォメーションだ。分かりやすく比較車両との違いで表現すると、比較車両ではタイヤで踏んだ突起物の「高さや硬さ」をステアリングやフロアの振動、そして音で判断することができるのだが、専用設計のタイヤを履いたSKYACTIV ビークル・アーキテクチャーでは、その高さや硬さがボンヤリとにじんでしまう。また振動にしても絶対値は低くなり、とても快適で同乗者からも喜ばれる特性へと変化しているものの、ステアリングに対する振動特性に柔らかいゴムを挟んだようなラバーフィールが残るため、路面のμを感じ取りにくくなった。例えばこれがコーナリングする際のアプローチであったとすると、ドライバーは路面の状況がよい(≑μが高い)と判断し、減速が足りなくなってしまうのではないかと危惧してしまう。開発された技術者の方々には失礼ながら、こうして高まった快適性はドライバーから安全な運転操作に対する必要な恐怖心を少なからず削いでしまったのではないか

【インプレッション】マツダ、次世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」搭載車(美祢試験場) / 次世代車両構造技術「SKYACTIV-Vehicle Architecture」採用 – Car Watch

自分も燃料電池車「MIRAI」を試乗した際に、あまりに静かな上に柔らかい乗り心地のせいでスピードに対する緊張感が無いのが、危なっかしく思いました。

車両用効果音発生装置

今月初めに公開されたマツダが出願した特許の中に「車両用効果音発生装置」なるものを見つけました。人工音で聴覚的に刺激を与えることで運転操作を向上させたり、注意を喚起したりすることが狙いのようです。

音(特許の内容)にはいくつかのパターンがあります(共通に使われている図を最後に引用しています)。

特開2017-181916 車両用効果音発生装置

エンジンの力強いランブル音によって車両の旋回挙動を聴覚的に演出することにより、乗員の旋回操作感を高くすることができる車両用効果音発生装置を提供する。

特開2017-181917 車両用効果音発生装置

エンジンの心地良いハーモニック音によって車両の旋回挙動を聴覚的に演出することにより、乗員の旋回操作感を高くすることができる車両用効果音発生装置を提供する。

特開2017-181918 車両用効果音発生装置

エンジンの不快な不協和音によって危険度を聴覚的に演出することにより、乗員の注意を喚起し、走行安全性を高くすることができる車両用効果音発生装置を提供する。

特開2017-181919 車両用効果音発生装置

車両の旋回挙動を時間的に先行して聴覚的演出することにより、運転者の注意力を喚起し、走行安定性を確保することができる車両用効果音発生装置を提供する。

特開2017-181920 車両用効果音発生装置

空間的な聴覚的演出により、運転者の注意力を視線誘導方向に誘導し、走行安全性を確保することができる車両用効果音発生装置を提供する。

特開2017-181921 車両用効果音発生装置

車両の操作性が低下された阻害状況であるにも拘らず聴覚的演出により乗員の操作違和感を解消することができる車両用効果音発生装置を提供する。

特開2017-181922 車両用効果音発生装置

車両の挙動を聴覚的に先行演出することにより、挙動遅れ状況にも拘らず乗員の操作違和感を解消することができる車両用効果音発生装置を提供する。

11個のセンサーからの情報をECUで演算し、左右のスピーカーから音を出す仕組みです。図中の3と4がスピーカー、12はナビゲーション装置、17は後方カメラ、18は室内カメラです。

これら出願された技術は特許取得には至っていないようですが、次期型車に採用されるのでしょうか? マツダは、感情の研究をしたり、こうして音で運転環境の制御を考えたり、となかなかユニークな研究もしていますよね。

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