マツダのEVに関して、ヨーロッパと日本のそれぞれの研究開発のボスがインタビューに答えているインタビューが掲載されています。
マツダのEVに関するヨーロッパと日本のR&Dボスのインタビュー
マツダモーターヨーロッパの田中氏
Auto Expressが、ジュネーブモーターショーでマツダモーターヨーロッパの田中氏にインタビューした記事が載っています。
“[A fully electric car] is one of the possibilities we are examining. A small car is best for an EV because bigger vehicles get too heavy with bigger batteries, and that doesn’t make sense for Mazda([完全な電気自動車]は、私たちが検討している可能性の一つです。 小さな車はEVにとって最適です。大きな車では重いバッテリーが増え、マツダにとっては意味がありません).”
実のところ、なにか新しい内容を口にしているとは思えないのですが、いくつか興味深いことを話しています。
- EVのプラットフォームは、新設計(new design)である
- (軽量化のための)新しい材料技術を開発している
マツダは、材料の研究でも少し斜め上を行くので、何かしら変わった切り口で攻めた結果を見せてくれるかも知れません。
New Mazda electric car due in 2019 with rotary range-extender tech | Auto Express
藤原専務
マイナビニュースで、電動化戦略についてのインタビューが載っています。EVの周辺記事のウェイトのほうが多くなっているように思いますが、気になる箇所をピックアップすると、
- EVは2019年に出す
- 地球温暖化(気候変動)をいかに抑制するかという大義のための電動化
- 多様な燃料が使えるロータリーエンジンの利点(ガソリンも水素も使える)
- 万一の際にはプロパンガスで発電してエネルギーを供給できる
プロパンガス云々の部分を引用します。
「地方自治体などの話を聞いてみると、災害に備え自前で発電機を準備するのは、日常的な維持管理を含め、費用負担や労力が大きすぎ、なかなかできないと言います。その点、燃料に多様性のあるロータリーエンジンを発電に使うEVのレンジエクステンダーがあれば、通常は業務にクルマとして利用でき、万一の際にはガス燃料でもロータリーエンジンは稼働させられるので、たとえば、地方はプロパンガスの需要が多いと思うので、災害時の短期間であればそれで発電し、電力を得られます」
「コンビニエンスストアなども地方ではプロパンガスが設置されているでしょうから、日常的な配達などでレンジエクステンダー付きのEVを利用してもらえば、災害時には冷蔵庫などの電力を、プロパンガスを燃料に維持することができるので、数日間は救済の拠点などにできるでしょう」という藤原氏の言葉には説得力がある。
プロパンガスで発電して…という件は意外でしたが、EVの本来とは違う活用として電力を供給できる点が何かとクローズアップされますが、単なるマーケティング上の話ではなくなっているみたいですね。
エコカー時代の“マツダらしさ”とは? 藤原専務に聞く電動化戦略 (1) 迫り来る米国カリフォルニア州のZEV規制 | マイナビニュース
3年前に公開されたRE Range Extenderの動画を貼っておきます。