マツダ アクセラスポーツXDを3,200kmの長距離試乗したレポートがレスポンスに掲載されています。
総評
この試乗レポートの要点は二つ。
アクセラXDは、基本性能に関しては申し分がないほどよく出来ていた。動力性能、燃費、操縦安定性に優れ、またツーリングカーにとって重要な資質のひとつである疲労軽減については、内外のライバルを見回してもトップランナーの一車に数えられるほどの資質を有していた。
以前の別のレポートでも、ロングドライブに関しては、高い評価を得ていました。この点は、評価者がかわっても同様のようです。
オートックワンにアクセラXD(SKYACTIV-D)を「高速道路」「郊外路」「市街地」で走らせた時の実燃費レポートが掲載されています。
「人馬一体」を実感させるようなチューニングについてはまだ実現途上。運転に熱中して疲れを忘れさせるようなキャラクターを作り上げるまでには至っていないという印象だった。
この指摘は、今まで見たことはないですね。
疲労軽減の性能としては第一級
- アウディA3やボルボV60などのプレミアムセグメントと比較しても一歩も譲るものではない
- シート設計が良さが疲れの少なさにつながっている
- 運転のストレスを減らすという点についてはパラノイア的に凝った設計がなされている
- ボディは軽く作られていながら、ソリッド感は極めて高い
- 前ストラット、後マルチリンクのサスペンションの能力も高く、急カーブでも余裕たっぷり
- 現状ではアクセラのスカイアクティブシャシーはTNGAを全般的に凌駕しているように感じられた
感性領域での取りこぼしも多いのが惜しい
- ドライビングインフォメーションに関するチューニングが甘い
- コーナリング時の遠心力が真横にかかるように感じられる
- 道なりの走り方でもクルマの動きが素直にドライバーに伝わるようにしたほうが満足度もより高まるのではないか
- 路面の突起やうねりをうまく吸収する能力が比較的低い
- 路面のうねりや破損を踏むとき車体がぐらつくように感じられる
- ドライビングポジションのスウィートスポットが少し狭すぎる
- アクセラはあくまでツーリングカーなので、もうちょっと許容性を上げたほうがいいのではないかと思われた
現行アクセラは、もう間もなくモデルライフの折り返し点にさしかかりますが、改良などのトピックが無くてもこうして試乗レポートが掲載されるんですね。
今年予定されいる年次改良でどの程度手が入るのでしょうね。
これは、前編で「後編ではディーゼルエンジンやオーディオ、カーコミュニケーションなどについて取り上げたい。」とのこと。
【マツダ アクセラ 3200km試乗 前編】カラット数は大きいがまだ磨きかけの宝石のよう…井元康一郎 | レスポンス