J.D. パワーが、2024年日本自動車初期品質調査(IQS)の結果を発表しています。マツダは、業界平均以下ですがMazda3が高評価でした。
J.D. パワー、2024年日本自動車初期品質調査(IQS)の結果を発表
2024年のJ.D. パワー日本自動車初期品質調査(IQS)で、スズキが総合第1位を獲得しました。不具合の主な指摘内容や改善のポイントを詳しく解説します。
スズキが初の総合第1位に輝く
2024年の日本自動車初期品質調査(IQS)で、スズキが初めて総合第1位を獲得しました。スズキは、車両100台あたり132箇所の不具合指摘(132PP100)という結果で、ランキング対象の14ブランドの中で最も優れた評価を得ました。さらに、ラグジュアリーブランドではレクサスが149PP100でトップに立ち、両ブランドの信頼性が際立っています。
不具合指摘数、近年で最も多い結果に
2024年の調査では、総合不具合指摘数の平均が152PP100と、2023年の151PP100から改善が見られませんでした。不具合の多くは「使いにくさ」など車両設計に関するものであり、現代の自動車における使い勝手が大きな課題となっています。一方で、製造品質に関する不具合指摘は比較的少なく、車両の機能性向上が求められています。
インフォテインメントの課題と接続不具合の増加
インフォテインメントシステムに関する不具合指摘は前年に比べて増加し、特にAndroid AutoやApple CarPlay装備車両での不具合が目立ちました。これらのシステムは年々普及している一方で、スマートフォンとの接続問題が顕著となっており、今後の品質改善の鍵となるでしょう。
今調査の概要
年に一回、新車購入後2~13ヶ月経過したユーザーを対象に、所有する自動車の不具合経験を9カテゴリー225項目について聴取し、自動車の初期品質に関するユーザー評価を明らかにする調査。今年で14回目の実施となる。
9カテゴリーは以下の通り
- 外装
- 走行性能
- 装備品/コントロール/ディスプレイ(FCD)
- 運転支援
- インフォテインメント
- シート
- 空調
- 内装
- パワートレイン
全ての不具合項目は車100台当たりの不具合指摘数(Problems Per 100 vehicles = PP100)として集計され、スコアが低いほど不具合指摘が少ない(品質が高い)ことを示す。
- 実施期間:2024年5月~6月
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:新車購入後2~13ヶ月経過したユーザー(18歳以上)
- 調査回答者数:21,412