J.D. パワー、2021年日本自動車初期品質調査(IQS)の結果を発表

J.D. パワーが、2021年日本自動車初期品質調査(IQS=Initial Quality Study)の結果を発表しています。マツダは、今回も業界平均以下で昨年よりも順位も下げています。

2021年日本自動車初期品質調査(IQS)

2021年調査について

年に一回、新車購入後2~13ヶ月経過したユーザーを対象に、所有する自動車の不具合経験を9カテゴリー221項目について聴取し、自動車の初期品質に関するユーザー評価を明らかにする調査。今年で11回目の実施となる。

9カテゴリーは以下の通り:

  1. 「外装」
  2. 「走行性能」
  3. 「装備品/コントロール/ディスプレイ(FCD)」
  4. 「運転支援」
  5. 「インフォテインメント」
  6. 「シート」
  7. 「空調」
  8. 「内装」
  9. 「パワートレイン」

すべての不具合項目は車100台当たりの不具合指摘数(Problems Per 100 vehicles = PP100)として集計され、スコアが低いほど不具合指摘が少ない(品質が高い)ことを示す。

  • 実施期間:2021年5月~6月 
  • 調査対象:新車購入後2~13ヶ月経過したユーザー(18歳以上)
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査回答者数:19,615

2021年調査は調査内容を全面的に刷新

近年、自動車の初期品質としてユーザーが感じる不具合は、“壊れている/動かない”といった製造上の問題が減少し、“分かりにくい/使いにくい”といった設計上の問題が主となりつつある。また先進技術の普及やパワートレインの多様化は、ユーザーが不具合と感じる領域に変化をもたらしている

このような市場変化に対応し、ユーザー視点の初期品質の再定義を狙うべく、今回、J.D. パワーは調査内容を全面的に刷新して調査を行った。調査結果からは、基本性能や内外装だけではなく、先進技術や情報関連装備の品質改善の重要性や、商品や機能のユーザビリティ向上の重要性が改めて浮き彫りになった。

2021年調査の概要

スコアの概要
  • 業界平均を下回る不具合指摘数となったのはランキング対象14ブランド中5ブランド
  • ラグジュアリーブランドで不具合指摘数が業界平均を下回ったのはレクサスのみ
  • ダイハツがマスマーケットブランドで不具合指摘数が最も少なかった
「インフォテインメント」「運転支援」関連の改善がカギ
  • 不具合指摘が最も多かったカテゴリーは「運転支援」、次いで「インフォテインメント」
  • 「車線逸脱ワーニング/レーンキープアシスト – 警告がわずらわしい」は全221項目の中で最も不具合指摘が多い項目
  • 若い年代の方がほど「インフォテインメント」や「運転支援」は問題が多いと指摘している
  • ユーザーの不具合指摘低減のためには、若い年代層、あるいは高リテラシー層における不具合指摘の要因を解消するための取り組みが必要である
「分かりにくさ/使いにくさ」「性能の悪さ」が最重要課題
  • 「分かりにくい/使いにくい」関連の不具合指摘が最も多く、総不具合指摘数の35%を占めている
  • 次いで不具合指摘が多いのは「性能が悪い」であった。この2種類の不具合指摘の合計で総不具合指摘数の半数(54%)を占めている
ブランドスイッチ層の期待に応える機能・性能や使いやすさを備えた商品開発が望まれる
  • 異なるブランドから買い替え・買い増しを行ったスイッチ層は、同じブランドから買い替え・買い増しをした継続層より多くの不具合指摘をしている
  • この傾向は年齢層が高くなるほど強まる
  • 60歳以上のスイッチ層は「分かりにくい/使いにくい」、「性能が悪い」関連の不具合指摘が継続層に比べ多くなる傾向がみられる
それぞれの層に向けて不具合指摘の要因を解消する
  • 若年層に向けは、「インフォテインメント」や「運転支援」
  • シニア層向けは、「分かりにくい/使いにくい」、「性能が悪い」

ブランド・セグメントアワード

ブランドアワード
  • 総合(ラグジュアリーブランド)1位:レクサス
  • マスマーケットブランド1位:ダイハツ
セグメントアワード
  • 軽ハイトワゴン1位:ダイハツ キャスト
  • 軽スーパーハイトワゴン1位:ダイハツ ムーヴ キャンバス
  • コンパクト1位:トヨタ パッソ
  • コンパクトSUV1位:日産 キックス
  • ミッドサイズ1位:ヨタ プリウス
  • ミッドサイズSUV1位:スバル XV
  • コンパクトミニバン1位:スズキ ソリオ
  • ミニバン1位:トヨタ ノア

ブランド別・セグメント別ランキング

ブランド別ランキング

マツダは、今回も業界平均以下です。しかも、去年よりも順位を落としています。調査内容が変更になっているので、スコアでは直接比較ができないですが、順位で他のブランドとの比較はできますよね。

J.D. パワー、2021年日本自動車初期品質調査の結果を発表

セグメント別ランキング

雑感

セグメント別ランキングにマツダ車が登場しませんでした。その昔にはいつくかマツダ車が名を連ねていたのに…どうしちゃったのでしょうね。

カテゴリーごとのスコアをそれぞれのブランドで確認してみたいです。マツダが、ラージ商品群で車格を上げようとしています。業界平均以下の評価で不具合の多い車では、ユーザーから評価されない単に価格が高いだけの車になってしまい、販売台数が伸びないでしょう。

マツダには、せめて「分かりやすい/使いやすい」「性能がいい」を早急に手に入れて業界平均を上回る初期品質を確保してほしいです。


2021年日本自動車初期品質調査(IQS) | J.D. Power

J.D. パワーが、2020年日本自動車初期品質調査(IQS=Initial Quality Study)の結果を発表しています。マツダは、昨年から19PP100もの大幅改善となっています。