独プレミアムもアメリカでは乗用車系が売れていない

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マツダのアメリカでの売上がぱっとしません。新世代商品と注目されたMazda3が想定より売れていないためです。そのアメリカではドイツ3大プレミアムメーカーも乗用車系では苦戦しているようです。

アメリカでMazda3が苦戦!

報道によると、アメリカでのマツダの売上が伸びなかった理由として挙げられたのが、

  • 独BMWなど欧州のプレミアムブランドを意識して価格帯を引き上げた
  • 値引きを抑える「正価販売」に努めている
  • マーケット全体の需要がセダン系の車種からSUVにシフトしている
  • 売れ筋のSUVで新型車が少ない

でした。

ドイツプレミアムのアメリカでの売上

それでは、マツダが目指しているドイツプレミアムの3つのメーカーのアメリカでの売上はどうなのか、確認してみましょうか。メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ3社の2019年7月のセールスレポートを確認します。

Mercedes-Benz USA Sales. July 2019

乗用車系のCLAが前年同月比57.2%減、A-CLASSは同10.2%減ですが、SUV系はいずれも前年同月比でプラスです。GLAは同9.7%増、GLCは24.6%増、GLEは同19.2%増、GLSだけが同26.5%減でした。トータルでは、同22.9%増でした。

Mercedes-Benz USA Sales. July 2019 | Daimler > Investors > Reports & News > Financial News

BMW of North America Reports July 2019 U.S. Sales.

BMWの2019年7月のセールスは、乗用車系が前年同月比21.5%減、SUV系は同53.2%増でした。BMWの集計では、X!とX2も乗用車系に分類されています。

詳しく見ると、乗用車系では4シリーズが同42.5%減、5シリーズが同18.8%減、6シリーズが同80.2%減、X1が同61.4%減、X2が同50.4%減でした。

SUV系では、X6だけが同69.5%減とマイナスになっていますが、他はX3が同32.8%増、X4が同85.2%増、X5が13.3%増でした。トータルでは、同4.7%増でした。

BMW of North America Reports July 2019 U.S. Sales.

July sales up 0.8 percent; Q5 and Q7 lead demand by volume as A6, A7, A8 continue strong YoY growth

アウディは他の2メーカーとは異なり、前年同月比マイナスの車種が多いです。それでも、やっぱり乗用車系の方が減少幅が大きいです。

乗用車系を見ると、A3が前年同月比74%減、A4が同25%減、A5が同15%減です。

SUV系では、Q3が同5%減、Q5が同1%減、Q7が同6%減です。トータルでは、同0.8%増でした。

Audi Newsroom

ドイツプレミアムと言えど乗用車系はやばい

今まで詳しく数字を追っていたのは、マツダだけだったのでこうして改めてドイツプレミアムメーカーの売上を見ると、乗用車系の前年割れは避けられない傾向のようですね。

この状況の中、いくら新世代商品とは言え新型Mazda3が苦戦してしまうのも仕方がないのかもしれません(車単体として見た場合の良し悪しも当然ありますけど)。

アメリカでもMazda3に2.0Lを追加するような話が聞こえています。やはり、今のマツダの顧客層に近い価格帯のをしっかり抑えた上で、上の価格を増やさないと簡単に販売台数は減少するということです。

SUV系のフラッグシップとして投入したCX-9は、「マツダをプレミアムに押し上げる」と高い評価を受けました。ラージ商品群は、高価格帯のグレードが占める割合を増やしてマツダが目指すプレミアムに近づけばいいと思います。

その代わり、スモール商品群では量販価格帯をしっかり維持すべきでしょう。マツダが思っているよりブランドの評価は低いのですから。

雑感

マツダに足りないものは、「高品質」「あるべき装備があるという安心感」「ブランドイメージを直接代表する車」だと思います。

高品質。BP系Mazda3のリコールの多さ。品質の高低は、ブランドロイヤリティに直接影響します。高価格なのにすぐに壊れる車を作るメーカーが次にも選ばれるでしょうか。車の価格を上げる前に品質を上げるべきです。そうするとブランドの評価を、ユーザーがしっかり上げてくれます。

Mazda3は、仕向地毎にリアベンチレーター有無が決められています。アメリカ仕様にはありません(日本仕様も!)。レビュー動画を見ると、「あるべき装備が無い」ことに不満げでした。

2019 Mazda3 – Review & Road Test


ブランドを代表する車。そのメーカーの技術の粋を集めた車が、今のマツダにはない。SKYACTIV-Xは、夢のエンジン技術を使っているとは言え、マツダが味方につけたいメディアの反応は、いまいち盛り上がりに欠けました(高価格という点もありますが)。そして、多くの車に載るエンジンなのでブランドを代表する技術であって車にはなりえません。

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コメント

  1. jomon より:

    北米向けのmazda3にAWDを設定したのは良かったと思いますけどね、、

    2.OLを設定しなかったのは、相変わらずの営業センス無しですね。

    問題なのは、追加されるSKY-Xの位置付けですね、欧州仕様と似たようなスペックで価格だけ上がる様なら、燃費を求めない北米では2.5Gの性能で充分となってしまいます。

    過給を上げてハイパワー化するとか、2.5Xを投入するとかが無いとダメでしょう。