今秋は、ボルボの全モデル電動化戦略とフランスの2040年にはガソリン車とディーゼル車の販売を終了するというニュースはインパクト大です。
今週の気になったニュース(20170709)
Forbsの記事が、面白かったので紹介します。
中国の自動車大手、ジーリーホールディンググループの傘下にあるスウェーデンのボルボは7月5日、2019年以降に発売する全てのモデルに電気モーターを搭載し、従来の内燃機関のみで走る車の発売をやめると発表した。
この中で、この戦略には、課題が多いとして、次のような指摘をしています。
- EVは現在のところ、長距離の移動や険しい地形での走行に適した車とはいえず、都市を中心とした使用が主になる。
- 充電インフラの整備はどうするのだろうか。「ボルボのEVやHVが山岳地帯の走行に対応可能なのかどうか?」
- EVは実は多くの点において、内燃エンジンと同様に「環境に優しくない」
- バッテリー生産はエネルギーを大量に消費するほか、環境に有害な物質を使用する。
- 充電するにはどこかでつくられた電気が必要
- ボルボの顧客に車で走ることの自由を重視する人が多いなら、この戦略はマイナスになるかも
そして、次のような一文もありました。「化石燃料の消費量を抑え、公害対策に協力しているように思えることは、私たちの気分を良くする。」
これは、自分の車の燃費の問題ではなく、広く地球環境の問題なので、マツダよく言う「ウェル・トゥ・ホイール」、自動車が動力獲得するまでの全工程を見て、トータルで環境対策になっていないと…。
その点で、フランスの思い切った政策、23年後には内燃機関で動く車を新たに販売しない方針は、思い切っています。
フランスのユロ・エコロジー相は6日記者会見し、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の排出を抑えるため、2040年までにガソリン車とディーゼル車の販売を国内でやめる方針を明らかにした。世界の自動車メーカーは既に電気自動車などの開発を急いでいるが、対応の加速を今後迫られる可能性がある。
新車販売を電気自動車にしぼるだけでなく、化石燃料による発電を止め、原発依存度の低下をはかるそうです。23年も経てば、効率のいい電池の開発が進んでいるかもしれないですし、インフラの整備も進んでいるのでしょう…。
この頃になると、自動運転の電気自動車が、物流の中心になっているのでしょうね。
走る愉しさ、走る歓びはどうなっているのだろう??
コメント
この件に対し、内燃機関は無くならないし、更に進化するとの記事が有りました。
電動化に向かう時代のエンジン技術 (1/3)
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1707/10/news041.html
内燃機関だけの車は無くなるけど、ハイブリッドとPHVはOKとの内容が、
EVとFCVだけの印象で伝わっていますね。