J.D. パワー が、2017年米国自動車初期品質調査(Initial Quality Study)の結果を発表しています。
2017年米国自動車初期品質調査(IQS)
J.D. パワーが本日発表した2017年米国自動車初期品質調査SM(Initial Quality Study、略称IQS)で、今年の新車の初期品質が昨年から8%と大幅に改善し、過去最高水準となったことが明らかになった。
主な調査結果
- 技術は向上しているものの問題は残る:オーディオ/コミュニケーション/エンターテインメント/ナビゲーション(ACEN)は、依然として新車のユーザーが最も多く不具合を経験しているカテゴリー。
- 自動運転技術に対する早期警鐘:今年の調査で唯一、初期品質が悪化したカテゴリーは装備品/コントロール/ディスプレイだった。特に、クルーズ・コントロール(主にアダプティブ・クルーズ)、車線逸脱警告システム、衝突回避/警告システム、死角警告システムで最も不具合件数が増えた。これらの機能は、自動運転車を構成する要素の一部から成る機能で、ユーザーが指摘する不具合の増加は、自動車メーカーやサプライヤーに対する警鐘とも取れる。運転制御を自動運転車に任せるようになる前に、このようなシステムは誰にでも扱えるシステムであるということを、ユーザーが納得する必要がある。
- 米国系ブランドは引き続き改善:「デトロイトスリー」の初期品質は、昨年に続き輸入ブランドを上回っていたが、これは1987年に当調査を初めて発表して以来、3回目。
起亜が、2年連続で1位
なんと、起亜が、2年連続でアメリカにおいて最も初期品質の高い自動車メーカーになりました。ヒュンダイも3位です。日本メーカー最上位は、トヨタの4位です。
マツダは、昨年より僅かに改善するものの…
2015年からの3年間のマツダのスコアを見てみると、
…どうもぱっとしないですね。
在庫が瞬間蒸発するスバルはと言うと、
…この間、ずっと改善し続けています。
まとめ
IQSの話をする度に、マツダの不甲斐なさが目についてしまいます。
J.D. Powerでは次のように書かれています。
「米国の自動車初期品質調査は、車両品質に関するユーザーのフィードバックに自動車メーカーが応えることが極めて重要であることを示し続けている。現状にとどまっている自動車メーカーは、あっという間に後れを取ることになるだろう。ユーザーにとって良かったことは、すべてのモデル・セグメントで大幅に改善しているため、高品質の車両を購入するのに大金を費やす必要はないということだ」とサージェントは述べている。
本来なら、マツダが、追い上げる役のはずなのですが、な〜んとなく、「現状にとどまっている自動車メーカー」と言われているようで、気が重いですわ。