J.D. Power、2017年米国自動車耐久品質調査 (VDS)の結果を発表。マツダは業界平均以下

この記事は約3分で読めます。
Ads by Google

J.D.Power が、2017年米国自動車耐久品質調査(Vehicle Dependability Study)の結果を発表しています。

2017年米国自動車耐久品質調査 (VDS)

2017年米国自動車耐久品質調査は、2014年型車を購入してから3年が経過したユーザー35,186人から回答を得た。調査は、2016年10月から12月にかけて実施された。

今年で28回目となる本調査は、2014年型車を購入したユーザーを対象に、177の項目にわたって直近1年間の不具合経験を聴取しており、それらの項目は8つのカテゴリーに分かれている。自動車の耐久品質は、100台当たりの不具合指摘件数(PP100)として算出され、数値が小さいほど品質が高いことを示す。

 

マツダは、業界平均以下

J.D. パワーの調査結果では、マツダは、たいてい業界平均以下の結果です。残念ながら、今年も業界平均の156PP100を上回る166PP100という結果でした。

レクサスとポルシェが同率1位で、レクサスは6年連続の1位だそうです。昨年からもっとも改善が見られたのが、ヒュンダイで25PP100減少し133PP100になり6位にランクインしています。
 

マツダの評価は昨年より悪化

マツダはと言うと、昨年の163PP100よりも悪化しています。とは言え、業界全体でも昨年から4PP100増加しているそうです。

2016年米国自動車耐久品質調査(VDS) | J.D. Power
 

売上が好調なモデルの品質こそ大事

ニュースリリースの最初に次のようの書かれています。

「自動車購入者は、耐久性に関して評判の悪いモデルをますます避けるようになっているため、自動車メーカーは、特に売り上げが好調なモデルについて品質に手を抜くことは許されない」と、J.D. パワーのグローバル・オートモーティブ部門バイス・プレジデントのデヴィッド・サージェントは述べている。「多くの高価な車両やニッチモデルの品質が優れている一方で、実際にはほとんどの消費者が量産の主流セグメントで車両を検討している。消費者にとって良い点は、耐久性に優れた車両を購入するのに大金を費やす必要がないことである。」

また、「優れた長期品質は、購買意思決定やブランドロイヤルティに影響を与える他に、車両の残存価値を高める重要な要因となることが分かった。」とも。

ノンプレミアムブランドの品質が向上してるとの分析の中、マツダが、主要な市場であるアメリカでこのような品質評価を受けているようでは、全然ダメでしょう。

ちょうど、世界で約46万台にも及ぶディーゼルエンジンのリコールを発表したばかり。これには、マツダの大黒柱となったCX-5も含まれています。非マツダユーザーを呼び寄せる大きな要因となったであろう、CX-5+ディーゼルエンジンの組み合わせで大規模な品質問題を起こすようでは、顧客ロイヤリティはおろか、ブランドそのものの評価を下げかねません。

人々を引きつけるデザインを磨く以上に、長く安心して乗り継いでいこうと思わせる高品質の作り込みにもっともっと力を注いで欲しいです。
 
2017年米国自動車耐久品質調査 | J.D. Power
 
週末は、「特別な絆」を確かめに行かねば(怒)。