J.D. パワー が、2016年米国自動車初期品質調査(Initial Quality Study)の結果を発表しています。
2016年米国自動車初期品質調査(IQS)
今年で30年目を迎えた本調査は、車両購入後90日間での新車の品質を調べるものである。初期品質は、100台当たりの不具合指摘件数(PP100)として算出され、数値が小さいほど不具合指摘件数が少なく品質が良いことを示す。
マツダは、日本ブランド最下位
今回の調査で初めてプレミアム系ブランドではない起亜がブランド別ランキグ1位をとったというトピックはあるのですが、マツダに注目すると、なんと日本ブランで最下位になっています。
こんな結果なので、J.D. パワーの分析には、「マツダ」の文字が登場しません。
マツダのスコアは、2015年から悪化
2015年米国自動車初期品質調査と比較すると、123から127へとスコアが悪化しているのが分かります。
高い品質が高いロイヤルティを生む
マツダは、プレミアムなブランドになりたいといろいろと画策していますが、アメリカにおける品質調査では、ともてプレミアムなんて言える結果ではないです。ノンプレミアムな韓国起亜の足元にも及びません。
J.D. パワーは、調査結果の分析の中で、「高い品質が高いロイヤルティを生む」とし、次のようにまとめています。
ユーザーの49%が、新車の購入時に最も重視する点として「信頼性」を挙げている。J.D. パワーでは消費者の新車購入またはリース契約から、次に新車を買い替えるまでの消費者行動を調査して、初期品質がブランドロイヤルティに及ぼす影響について明らかにしている。新車を購入またはリース契約してから90日以内に不具合を経験しなかったユーザーでは、54%が次に買い替えるときも同じブランドを選択している。しかし、不具合を1件経験したユーザーではその割合は50%に、不具合を3件以上経験したユーザーでは45%に低下する。
高額な「本物の材料」を使ったインテリアで「プレミアム感の演出」をするよりも、初期品質を高く保つことが、ブランドイメージの向上と共にプレミアムになる近道ではないのでしょうか。
初期品質の他にも、へんてこな装備格差という問題もあると思いますが…。
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