フォードが、ドライバーの健康状態を把握する技術の特許を取得したそうです。ただ、それほど高度な仕組みではないようです。
コンセプト版マツダコネクトを実現する技術 #2
ドライバーの健康状態を取得する技術
フォードは、クルマを運転しているドライバーの刻一刻と変化する健康状態を観察し、必要なときにはその情報を医療従事者に提供することができる技術の特許を取得しました。
フォードが取得したこの特許は、「医療データの取得と提供」と名付けられており、搭載する必要があるのは専用のソフトウェアとセンサーだけ。開発の背景には、多くの人が健康診断をこまめには受けていないことがあると特許の文書にも記されており、この技術がその解決策となり得るかもしれない。同社によると、このシステムは心拍数と体重のみを取得するという。クルマに搭載された無線デバイスで、登録されたドライバーから取得した情報をチェックするそうだ。あらかじめ一定のしきい値が設定されており、問題があれば、ドライバー本人やそのかかりつけ医などへ警告が発せられる仕組みとなっている。
記事にもありますが、ウェラブルデバイスと連携することで、案外簡単にバイタルサインを車側で把握できるかもしれません。
マツダの自動運転は、「ヤバい時」に安全を確保することが主な目的のようです。だから、このような技術がマツダや関連会社から出てくるのが「筋」だと思うのですが(笑)、クルマの本流から離れた技術は、リソースが限られているので、後回しになっても仕方がないでしょう。
ただ、マツダの「自動運転技術」だけが先に進んでも、説得力がまるで無いですが…。
マツダの自動運転技術のコンセプトは、人がクルマを「楽しく操る」ことがベースとなる。そのため、クルマに搭載する自動運転システムは「バックアップシステム」として機能する。同システムは、人が「正しく」運転している通常時は、「仮想状態」を維持。すなわち、クルマの操縦は人に任せつつ、人の心身状態とクルマの状態、外部環境の状態をセンシングして把握しておく。
それでも、突発的な病気や判断ミスなどで人が正しく運転できなくなる状態に陥ることもある。このときに、バックアップシステムは「リアル状態」となる。すなわち、人による運転を止めて同システムがクルマを操縦。外部に連絡しながら、安全な場所まで自動的に運転して停車させる。これにより、人の安全を守る仕組みだ。
コンセプト版マツダコネクトが描く世界(2020年なのでけっこう近未来)
こちらの記事でも、類似技術についてふれています。
