トヨタは、「Toyota Safety Sense C」の搭載車を拡大し、量販車であるヴィッツにも採用しました。「安全では売れない」らしいですけど、さて?
今回の一部改良では、レーザーレーダーと単眼カメラを組み合わせ、異なる2つのセンサーで高い認識性能と信頼性を両立し、多面的な安全運転支援を可能にした衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」を標準装備(除く一部グレード)。また、先行車を検知し、信号待ちなどで先行車が発進したことに気づかず停止し続けた場合、ブザーとディスプレイ表示でドライバーに知らせる先行車発進告知機能を設定し、より安全運転をサポートしている。
「Toyota Safety Sense C」の衝突被害軽減ブレーキの性能は、すでに「自動車アセスメント」試験で実証済みです。30km/hでは作動しない(廉価)システムが多い中、広い速度域で作動する点が「売り」なのですが、「安全では売れない(マガジンXに載ってました)」らしいのですが、この先の評価(売れゆき)が気になりますね。
自動ブレーキの試験で最高スコアを記録したのはトヨタ自動車が2015年4月に発売した新型「カローラ」。予防安全パッケージ「Toyota Safety SenseC」を搭載する最初の車種である。10~50km/hで自動ブレーキのシステムの作動を確認しただけでなく、この全速度域で衝突を回避できた。
これが、アクアやプリウスに「Toyota Safety Sense C」が載ると、多少事情が変わるのかもしれませんが…。
スズキの「デュアルカメラブレーキサポート」といい、予防安全性能評価といい、(自動運転なんて関係なく)確実に高性能化を促している流れなので、全メーカーがこの流れに乗って、「通常速度域」ではぶつからないクルマを作って欲しいと切に思います。
カローラに加えて、日産自動車「スカイライン」、富士重工業「レガシィ」なども同速度域で衝突を回避できた。2014年度の予防安全性能評価で評価対象となったのは37車種であるが、衝突による被害の割合が大きい35~40km/h域に対応していない車種が約半数に上った。35~40km/hの評価の配点を高くしているため、衝突回避できる車種とできない車種で得点差が開いた。