NASVA(自動車事故対策機構)と国土交通省は、自動車の「予防安全性能アセスメント」の試験内容と、国内8メーカーの26車種について実施した試験結果を公表しています。
自動車アセスメントでは、1995年度から日本国内で販売されている自動車の各種衝突試験を実施して車両の安全性能を評価しているが、今年から近年装着車が増えている衝突防止・被害軽減のための「自動制動装置(AEBS)」や、「車線逸脱警報装置(LDWS)」などに関する試験を予防安全性能アセスメントとして追加。一定の計測方法に従って得点を算出し、40点満点で評価している。この結果、26車種全てについてNASVAが認定するASV(先進安全車)マークが付与可能になった。
また、評価点が12点以上の「ASV+」認定車は15車種。そのうちレクサス(トヨタ自動車)「LS 460 F SPORT」、日産自動車「スカイライン 200GT-t Type P」、スバル(富士重工業)「レヴォーグ/WRX 1.6GT EyeSight」の3車種は、評価点が満点の40点になったことも明らかにした。
Car Watchの記事が細かく説明されていて分かりやすいです。ASV+を獲得した3車の中で、レヴォーグ/WRXのみがいわゆる高級車ではないのが味噌ですね(高額ではありますが)。このような安全装備は広く普及させないことには、実際の事故の被害を減らす効果も高まりませんから。その意味では、TOYOTAや日産のようなメーカーが出遅れているのは問題です。
一方で、軽自動車を中心に普及している「簡易型」は、本当に簡易型なので性能を発揮できる条件がとても限られています。台数の普及によるコスト低減効果と技術の進歩による高性能化でより安全性を高めていって欲しいです(無茶な運転をする軽自動車も多いですから…)。
マツダCX-5の試乗会での事故のように、装備に対する理解がないと結局事故を防ぐことは出来ないですから、自分の車の衝突被害軽減ブレーキの作動条件は、しっかり把握しておきたいものです(自分のCX-5にはSCBSもSBSも無いですけど…)。