トヨタ自動車、日産自動車、本田技術研究所、スズキ、ダイハツ工業、富士重工業、マツダ、三菱自動車工業、一般財団法人日本自動車研究所が、自動車用内燃機関技術研究組合(AICE)を5月19日に設立。欧州の水平分業型に対抗。
AICEが目指すものは、ディーゼルエンジンの後処理や、内燃機関の燃焼の研究。現時点での対象は、
- ディーゼル後処理技術の高度化研究
- 自動車用内燃機関の燃焼技術の高度化研究
- エンジン性能調査
設立の背景にあるのは、各国の厳しい燃費・排ガス規制への対応などにより開発リソースが逼迫していること。それに加え欧州では、各社による協調開発の取り組みがあり、複数社の開発ニーズが一致する部分でコンソーシアムを組み、その技術をベースにした部分の上で競争が行われている。その上で出てきた技術にダウンサイジングやクリーンディーゼルがあるとする。
国内自動車メーカー8社および1団体で「自動車用内燃機関技術研究組合(AICE)」設立発表会 / 日本型の垂直統合開発から、欧州型の水平分業開発による協調と競争へ – Car Watch
AICEの大津 啓司 理事長(本田技術研究所 常務執行役員)は会見で『欧州に対し、日本も技術力では負けてはいないという自負はあるが、効率化という面では遅れをとっていた』と話す。欧州流に産学官が手を組み、内燃機関の基礎技術を強化。さらにこの取り組みを続けることで、日本における技術者の人材育成を図っていく。
大津 AICE 理事長は『各メーカーでやはり同じ危機感をもっていた。しかし今回のAICEの取り組みを通じて、技術開発力が加速していく条件が揃った』と胸を張った。
国内自動車メーカー8社が手を組み、欧州エンジン開発技術に対抗!~AICE(自動車用内燃機関技術研究組合)設立~ 【オートックワン】