[雑感]マツダの子育て世代への「絆」はどうする?

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マツダが、ミニバンの製造から撤退するという話が浮上して以来、MPVがディスコンになり残る車種にも後継車の話は聞こえてきません。

子育て世代にはスライドドアは必須機能

国沢氏が、オートックワンで以下のような記事を書いていました。

この3モデルに共通するのはスライドドアである。つまりスライドドア車を作らなくなる、ということ。

何を意味するのか?日本市場において子育て世代のユーザーを諦めるということに他ならない。

今やチャイルドシートを使うことが当たり前になったため、子供の居るファミリーにとって乗降が楽なスライドドア車は便利。孫のいる環境においても、親子3世代で移動できるスライドドアのミニバンはニーズがある。

直近のマツダにとって重要なのは潜在的な顧客層の掘り起こしであり、切り捨てじゃ無いと思う。ミニバンのシェアを失えば、マツダのシェアも失うということ。ディーゼルエンジンを積んで楽しく走るカッコ良いミニバンを期待したい。

ディーゼルエンジン搭載のミニバンならニーズがあるのでは? | マツダがスライドドア車の開発を凍結、日本市場の子育て世代ニーズは諦めるのか

チャイルドシートは、6歳未満の子供を乗せる際には使用が義務化されているので、世代云々以前にチャイルドシートの使い易さが重要になります。

ヒンジ式ドアよりもスライド式ドアの方が、開口部が大きくドアも邪魔にならないなどの利点があります。チャイルドシートの脱着や子供の移動を考慮すると子育て世代には魅力的にうつるはず。

そんなことは、百も承知で、マツダは、スライドドアを持つミニバンを作らず、クロスオーバーSUVに移行するつもりらしいです。

マツダにも「愛」はあるのか?

国内向けのマツダのCMには、あまり子供は登場しません。「愛で選ばれるメーカー」のCMには子供がたびたび登場しています。

それはさておき、マツダは、「◯◯は考慮済み」「☓☓を兼ねる」のようなことを言っています。例えば、「サブブランドは必要ない、どれもプレミアムであるしスポーティーだ」とか、「全車寒冷地を考慮した仕様となっております」とか。

では、マツダは、子供のいる家族のことを考慮済みなのでしょうか。どうやら、ヒンジ式ドアでも使い勝手が良い(?)CX-9では、後席のチャイルドシートに乗せた子供の世話も楽にできるようです。

すると、マツダが開発中と噂の新型3列7人乗りSUVも少しは期待できるのかな???

ここ最近の車種では、これまでなおざりにしてきた後席への配慮を見せるようになってきているので、フラッグシップ以外でも後席の広さを確保してくれるかもしれません。これが「愛」なのか、単なる仕様向上なのかは分かりません。

マツダの考えるカーライフ

免許を取ってからライフイベントに合わせて車を乗り継いでいく様を、マツダは動画で表現しています。

一番最初の父親の車の正体は分かりませんが、こんな順番で車を乗り継いでいます。

  • 中古のMX-5(学生生活)
  • Mazda3(結婚)
  • Mazda6(それなりのポストに就く)
  • CX-5(家族が増える)
  • 最新のMX-5(セカンドライフ?)

これは、CX-9が登場する前の北米のラインナップを並べたものなので、日本国内では全然事情が異なるでしょう。

ルノーのデザインコンセプト「サイクル・オブ・ライフ」

サイクル・オブ・ライフとは、ルノーが企業理念としている「人を中心とした車づくり」を出発点としたもので、人と人が出合い恋に落ち(LOVE)、ふたりは世界中を旅し(EXPLORE)、家族を持ち(FAMILY)、働いて充足し(WORK)、余暇を楽しみ(PLAY)、そして賢さを得る(WISDOM)と、人生を6つのステージに分け、それぞれのステージごとにリンクしたデザインが提案されています。

ルノーのデザイン戦略 | JAIA 日本自動車輸入組合

例えば、このルノーのデザインコンセプトのように、人生をも考慮したコンセプトにより、それぞれのステージで必要とされる車種が、特定されることになり、モデル数を絞ったとしても「偏り」が少なくなると思われます。

仮に今のマツダのラインナップをルノーの「サイクル・オブ・ライフ」に当てはめてみると、

  • 人と人が出合い恋に落ち(LOVE):デミオ、アクセラ
  • ふたりは世界中を旅し(EXPLORE):CX-3、CX-5
  • 家族を持ち(FAMILY):CX-5、CX-9
  • 働いて充足し(WORK):アテンザ
  • 余暇を楽しみ(PLAY):ロードスター
  • 賢さを得る(WISDOM):?

こんな感じでしょうか。「WISDOM」はルノーでは、「新型エスパス」のようですが、マツダでは、今後のことも考えると「RX-9(仮)」になるのでしょうか(?)。

まとめ

こうして考え直してみると、スライドドアが必ずしも子育て世代への「絆」や「愛」とは限らないのかなと思えます。魂動デザインではスライドドアは難しいとか、そんな理由ではなく、ヒンジ式ドアでも十分な乗り降りや乗員の世話をすることができる設計であればいいわけですから。

新型3列7人乗りSUVが登場した時、マツダの「子供のいる家族」に対する姿勢が再確認できそうです。

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コメント

  1. しんじろう より:

    いつも楽しく拝見しています。
    改めて振り返るとマツダのサイクルオブライフと私の愛車遍歴、かなり似ています。
    初代アクセラに乗っている時に妻と結婚し、その後、他社のハッチバックを経て、先日改良されたアテンザを買いました。
    現在3歳児と0歳児を抱えていますが、これまでスライドドアの車を買ったことがないため、ヒンジ式でも特に不満はありません。
    (一度ミニバンに乗ると、ドライバーズカーに戻れなくなるかもしれないのでミニバンはあえて買わないようにしています)
    日本国内を見渡せば、たしかにMPVのようなスライドドアを装備した車が必要かもしれませんが、アウディやBMWがスライドドアの車を作らず、Q5,Q7や2シリーズでファミリー層に対応しようとしている点からも、長期的に見ればスライドドアを切り捨ててドライバーズカーにリソースを集中するのも悪くないのではないのでしょうか。
    そもそも日本国内の大半の子育てパパ、ママはセレナとヴォクシー、ヴェルファイアこそが優れた車であると考えているようですし。