現在マツダは、16年度以降の『第7世代群』の企画がヤマ場に

この記事は約2分で読めます。
Ads by Google

ビジネスジャーナルにこれまでのマツダの生産性向上・効率化、一括企画などを振り返るような記事が載っています。

記事後半から気になる部分を引用します。

フレキシブル生産が可能になった結果、車種ごとの専用ラインに比べ設備投資が減少する一方、ライン稼働率が向上した。また、販売が好調な車種を空いているラインで追加生産するなど、工場全体の生産性も高まった。
 マツダはこうした一連の開発・生産の効率化とコスト削減により、車1台当たりの利益率が目に見えて改善、その成果が13年3月期の最終損益黒字転換となって現れ、14年3月期の過去最高益更新となって噴き出した格好となった。
 マツダは15年度中に第6世代群の新型車をさらに5車種発売する予定だが、それと並行し、「現在は16年度以降の『第7世代群』の企画がヤマ場に差し掛かっている」(同社関係者)という。

 

身の丈に合った成長
 マツダの業績V字回復は、円安などの外的要因による僥倖ではなく、メーカーの原点に立った業務改革により、自らつかみ取ったものといえる。では、好業績持続に対する懸念材料はないのだろうか。
 業界関係者は「昔のマツダは、例えば『ファミリア』のようにヒット商品を忘れた頃に飛ばす『一発屋』だった。それが今はヒット商品を連打できるメーカーに変わってきた。苦労してスカイアクティブという技術革新に取り組み、それを成功させた賜物だろう」と評価する。
 一方、マツダ関係者は「昔のような退屈なクルマは、もうつくらない。個性的なクルマで自動車ユーザー全体の10%の熱狂的なマツダファンをつくり、それで世界シェア2%を維持してゆくのが当面の戦略。規模は追わず、利益率で業界トップクラスを目指す」と断言する。
 米フォードとの提携関係が実質的に終わり、大きな後ろ盾のない「独立小国」となったマツダ。「身の丈に合った成長を図り、マツダファンの期待を裏切らないクルマづくりが最善の生き残り策」(業界関係筋)としてそれに徹している今、快走はしばらく続きそうだ。

マツダ、V字復活は本物か?8年間の「モノ造り革新」開花で、注目の新型デミオ誕生 | ビジネスジャーナル