マツダCX-5の自動ブレーキの性能を体験する試乗会で起きた事故で、県警は事故に関わる4人を業務上過失傷害容疑などで書類送検するそうです。
販売店側3人が業務上過失傷害容疑で、運転していた男性客も自動車運転過失傷害容疑で送検されるそうです。車自体に問題はなく、自動ブレーキ(SCBS)の作動速度以上で運転したから事故った、という見立てなのですね。
衝突被害軽減ブレーキなのに、軽減されないなんて…過信はいけません。
男性客は試乗車を約7メートル先の障害物に向けて時速30キロ超で運転。4~30キロで走行中にかかる自動ブレーキが作動せず、障害物を倒して前方の金網に衝突し、同乗の従業員に骨折などを負わせた疑いがある。県警は車の構造に問題はなかったと判断した。
読売新聞の記事を追加(2014.7.17)
マツダは体験中のスピードなどを定めたマニュアルを作っていたが、男性社員らは異なる説明をしていた。
県警捜査1課と深谷署などの発表によると、業務上過失傷害容疑で書類送検されたのは、男性社員のほか、同店の男性店長(34)と試乗会が行われた「坂田自動車工業」の男性営業部長(37)。車を運転していた男性客(40)も助手席の社員に右腕骨折の重傷を負わせたとして自動車運転過失傷害容疑で書類送検された。
事故が起きたのは昨年11月10日午後。車は約7・2メートル先に障害物として用意されたウレタン製マットに突っ込んだ後、約6・6メートル先の金網フェンスに衝突。自動ブレーキは時速4~30キロで走行中に作動するが、アクセルを強く踏み込むと作動しないことがあるという。
マニュアルでは、時速10キロまで加速した後はアクセルを踏まないように注意していたが、社員は時速30キロ以下で走行するようにとしか説明していなかった。このため車の時速は30キロを超え、アクセルも全開に踏み込んでいた。
マツダは「販売関係者の指導を通じ、安全装置の機能を正しく理解してもらえるよう一層注力する」とコメントした。マツダオートザム深谷は「話すことはない」、坂田自動車工業は「担当者が不在でコメントできない」としている。