日産セレナの試乗中に「プロパイロット」を過信した運転で追突事故

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昨年11月に日産セレナの試乗中に起きた追突事故を受けて、国土交通省は自動運転機能に対する注意喚起を促すニュースリリースを発表しています。

高速道路 同一車線自動運転技術「プロパイロット」

  1. 約60km/h未満で走行時の車間および操舵制御を搭載した1.5~2.0Lクラス8人乗りミニバンが世界初(2016年6月現在 日産調べ)。
  2. プロパイロットは高速道路や自動車専用道路で使用してください。プロパイロットはドライバーの運転操作を支援するためのシステムであり、 自動運転システムではありません。安全運転をおこなう責任はドライバーにあります。
  3. わき見運転やぼんやり運転などの前方不注意および雨・霧などの 視界不良による危険を回避するものではありません。先行車との車間距離、車線内の位置、周囲の状況に応じてアクセル、ブレーキ、ハンドルを操作するなどして、 常に安全運転を心がけてください。
  4. システムの能力には限界がありますので、システムだけに頼った運転はせず、常に安全運転を心がけてください。
  5. プロパイロットの操作方法や重要な注意事項などが記載されていますので、ご使用前に必ず取扱説明書をお読みください。

日産:セレナ [ SERENA ] ミニバン/ワゴン | このクルマの魅力 | プロパイロット

日産セレナの試乗中に起きた事故に関しての報道

書類送検容疑は、営業社員男性は昨年11月27日午後4時50分ごろ、セレナの試乗に来たトラック運転手男性の助手席に同乗。店舗近くの八千代市大和田新田の市道で、アクセルやブレーキ、車線保持などの運転を支援するクルーズコントロール機能が危険を検知して自動停止すると誤った認識のまま、運転手男性に「本来はここでブレーキですが、踏むのを我慢してください」と指示。男性はブレーキを踏まず、信号待ちしていた乗用車に衝突。乗っていた30代の夫婦に全治2週間のけがを負わせた疑い。

自動ブレーキ作動せず衝突 全国初の事故 試乗客に「踏むの我慢」と指示 (千葉日報オンライン) – Yahoo!ニュース

国土交通省と警察庁によると、2015年12月以降に自動運転機能の過信が原因とみられる事故は計6件発生。7人が軽傷を負った。

両省庁は14日に出した通達で、現在実用化している自動運転機能は「運転支援にとどまり、完全自動運転でない」と指摘。ドライバーは機能を過信せずに安全運転をする必要があり、販売店は機能の限界や注意点を正しく説明するよう求めた

自動運転、過信は危険 追突事故受け国が注意促す  :日本経済新聞

現在実用化されている「自動運転」機能は、完全な自動運転ではありません!!

国土交通省が、2017年4月14日に発表したニュースリリースです。

平成28年11月に千葉県八千代市において事故が発生した日産の「プロパイロットシステム」を含め、現在実用化されている「自動運転」機能は、運転者が責任を持って安全運転を行うことを前提とした「運転支援技術」であり、運転者に代わって車が自律的に安全運転を行う、完全な自動運転ではありません。

平成28年11月、千葉県八千代市において、日産自動車(以下「日産」という。)社製の試乗車が、「プロパイロットシステム」を使用した走行中に、運転者が前方停止車両を認識していたにも関わらず、自動車販売店店員の誤った認識に基づく指示により、ブレーキをかけずに走行した結果、走行環境の影響から衝突被害軽減ブレーキが作動せず、前方停止車両に追突し、前方停止車両に乗車中の2名が負傷する事故が発生しました。

日産社製の「プロパイロットシステム」を含め、現在実用化されている「自動運転」機能は、運転者が責任を持って安全運転を行うことを前提とした「運転支援技術」であり、運転者に代わって車が自律的に安全運転を行う、完全な自動運転ではありません。

このため、運転者は、その機能の限界や注意点を正しく理解し、機能を過信せず、責任を持って安全運転を行う必要があります。

国土交通省・警察庁では、今回の事故を踏まえ、自動車ユーザーの方への注意喚起を改めて徹底することとし、本日、(一社)日本自動車工業会、日本自動車輸入組合、(一社)日本自動車販売協会連合会、(一社)全国軽自動車協会連合会及び(一社)日本中古自動車販売協会連合会(順不同)に対し、自動車の販売時等に、販売店員は機能の限界や注意点を正しく理解した上で、自動車ユーザーの方に対して上記の点を十分に説明するように要請しました。(別紙参照)

なお、自動車ユーザーの方におかれましては、お手持ちの車について不明点がある場合や、車を購入される際には、ディーラー等において、その運転支援技術の機能や注意点について、ご確認ください。

報道発表資料:現在実用化されている「自動運転」機能は、完全な自動運転ではありません!! – 国土交通省


マツダが、全国で安全装備の体験会を実施するとの報道が出た後で、こうした話題がメディアに流れると、誰もが安全装備を正しく理解することに難しさがあると思わされます(以前、マツダも試乗中の事故を起こしていますし)。車の運転にもつながる「◯◯だろう」と言う思い込みが、思わぬ事態を招きかねないということですね。

マツダ、安全技術を中心とした体験会を全国で開催
マツダは、自社の安全技術をユーザーによりよく理解してもらうために、2017年度中に全国で安全技術体験会を本社主導で行うと日経新聞が伝えています。

「完全」自動運転が、実現されるまでは、運転の主体はドライバーであり続けます。それなのに安易に機能の名称に「自動ナンチャラ」と名付けてマーケティングしてしまっている点にも問題があるのかも知れません。

やっぱり?「自動ブレーキ」の機能を約半数が誤解している
JAFは、ASV技術についてのアンケートを実施し、「自動ブレーキ」について約半数の人が誤った認識であるとの結果を報告しています。
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